黒田官兵衛と目薬 (133)

 NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」が好調のようである。官兵衛の出自については、諸説があるようだが、そのひとつに、官兵衛の祖父・重隆の代に備前(福岡)から姫路に移り、広峯神社の御師(おし)屋敷に住み、神符を配布する傍ら、黒田家秘法の目薬「玲珠膏」の製造販売も行って、巨万の富を蓄積したといわれている。

 この目薬「玲珠膏」はメグスリノキが主薬である。
 メグスリノキはカエデ科カエデ属の落葉樹である。秋の紅葉は見事で、日本国内のみに自し、標高700メートル付近に多く見られる。奈良県大宇陀にある「森野旧薬園」にも植栽されていて、かなりの高木である。
 メグスリノキの名の由来は、戦国時代頃から樹皮の煎液を眼病に使用する民間療法からきている。
 なお、樹皮にはドロデンドロールはじめ多くの有効成分が含まれており、眼病の予防、視神経の活性化、肝機能の改善などの効果が実証されている。

 官兵衛は、信長に叛旗を翻した荒木村重を説得するため有岡城に入ったが、説得に失敗し、土牢に幽閉され、のち救出されるが、片目を失った。秘伝の目薬「玲珠膏」を使ったかどうか定かでないが、目には何か因縁めいたものを感じる。
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