寒さ対策(温材野菜) (153)

 関東で初めて、皆様にお話しする機会がありました。  埼玉県川越と東京都立川の生鮮食品店のワークショップで、冷えを克服するショウガを中心にした野菜の話です。  関西の「のり」で話を進めたのですが、聞き手の反応はもう一つ。そこで思ったのは関東人は話の中身、関西人は心の融合かと。  それはさておき、冬の寒さをどのような食材で克服するか…
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厳冬を乗り切るために(低体温対策)(152)

 今日はことさら寒い一日でした。 朝から小雪が舞い、屋根はうっすら白くなり、サザンカの赤い花びらの上にも雪の結晶が降りていて、体の芯から凍えそうです。  ここ1年ばかり前から外食がめっきり減り、自宅でのささやかなグラス一杯のワインが晩酌となったこともあり、体重が10キロばかりに軽くなりました。身体は軽くなったのはいいとして、寒さがい…
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NHK総合「うまいッ!」(鳥取ショウガ) (151)

 2017年の幕開けです。例年の如く、多くの年賀状を頂きました。  その中で、NHK総合「うまいッ!」を見たとのお便りが多くあったのには驚きました。なにせ、日曜日の朝早い番組とのこともあって、出演のことはあまりお知らせしませんでしたので。 ただ、ご覧いただいたのはご年配の方が多く、私もそうですが、齢を取ると寝るのにも体力がいり、早起き…
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八手(やつで)の思い出(150)

 幼少の頃から50年ほど住んでいた家には5坪ほどの裏庭があった。L字に濡縁があり、庭に降りるための大きな石の三和土から飛び石がS字状に庭の向こうに通じていた。大屋根を越すかと思われほどの黒松の木が一本、偉容にあたりを睥睨し、その傍に高さ六尺ほどの石燈籠が立っていた。  雨の日は厠に行くには半分雨の吹き込む縁側の奥を通って行かなければな…
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トリカブト(附子)アラカルト (149)

 「附子(ぶす)」と題する能狂言があります。古典語で語られるので、少しわかりにくいところがありますが、木下順二が翻案した「附子」は、古典の趣きを伝えながら、小学生にもわかりやすくなっています。  話の筋は、主人が太郎冠者と次郎冠者に留守を頼むのですが、「附子という毒の入った桶には手を触れてはいけない」と言って出かけます。しかし、太郎冠…
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 古本の遍歴 (148)

 帰宅の折、乗り合わせるバスの時刻にはまだ間がある時、バス停前にある古本屋で獲物を物色するのが楽しみの一つになっています。  今回、たまたま手に取った本は「ミステリー・ギャラリー西洋名画の謎」(井出洋一郎著)で、推理物が好きな私には、題名だけでの衝動買いでした。  海外に出かけたときは、大抵、美術館を見て回ります。この本に取り上げら…
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歌会始「本」に思う (147)

「生(いのち)のブログ」を始めて7年が経ちました。途中で筆を折りかけたこともありましたが、何とか続けてこられました。これも、ブログにお越しいただいている方々の叱咤激励の賜物と思っています。  今年の「歌会始」はお題が「本」。本好きな私には、それぞれの歌に共感を覚えます。  特に、最年少の小林理央さん(15歳)の歌「この本に全てがつま…
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謹賀未年(羊あれこれ) (146)

謹賀新年。今年はひつじ年。私にはまた廻ってきた年男。 そこで、ひつじにまつわる話をあれこれと申し上げます。 先ずは「羊」の漢字。甲骨文字を見ると、角をもった頭部だけの象形文字です。  羊を使った漢字はたくさんあります。羊が偏や旁に使われているときは、羊や食品に関する意味を持ち、良い価値観を示すものが多いようです。また、音符の…
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満漢全席を食す(145)

 1972年9月29日、日本の田中角栄首相・大平正芳外相と中国の周恩来総理・姫鵬飛外相の間において、日中共同声明が署名され、日中の国交が回復された。  その翌年、初めて北京を訪れた。その中で忘れられない訪問先の一つに、紫禁城の北にある北海公園に隣接する宮中料理のレストラン「仿膳」がある。  数ある特色料理の中でも、最も…
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晩秋の戸隠・黒姫を訪ねて (144)

 11月の3連休を使って、あいにくの雨になったが、黒姫のペンションに泊まり、晩秋の戸隠・黒姫・妙高を訪ねるドライブに出かけた。  2日目の朝は少し薄日も射す天気で、先ずは戸隠の鏡池に行くことになった。鏡池の名の通り、湖面には白樺と黄金に輝くカラマツの下に、戸隠の峰々が逆立ちしていて、しばらくはその風景に見とれていた。  その…
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貝食(志摩のアワビと桑名のハマグリ) (143)

 台風一過、秋晴れのある日、伊勢の志摩観光ホテルに宿泊する機会がありました。このホテルの名物料理に「鮑ステーキ」があります。鮑は一般には刺身や網焼きのイメージが強いのですが、ここの鮑はステーキ仕立てで出てきます。  ナイフを入れた時の柔らかな感触は驚きです。これは大根とともに煮ることで、大根中のジアスターゼが鮑の肉質を柔らかくするから…
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童謡「里の秋」と栗 (142)

 秋が深まり、ホカホカした天津栗が露店で匂いを放つ頃になると、童謡「里の秋」の歌詞が思いだされます。    静かな 静かな 里の秋     お背戸に木の実の 落ちる夜は    ああ母さんとただ二人    栗の実煮てます いろりばた    栗の実には、胃腸の働きを高めたり、血流の改善効果や止瀉作用がありますが、更に老化防止の効…
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夏休み親子おくすり教室 (141)

 2014年7月26日(土)、大阪道修町の少彦名神社と隣接ビル会議室で、「夏休み親子おくすり教室」と題し、30組の親子が参加して、講演会と薬膳ドリンクと飴づくり体験学習が実施された。  講演の「おくすりの歴史」、「お母様のための薬膳教室」と「夏休み自由研究のまとめ方」を担当したので、その概要をお知らせする。  【おくすりの歴史】…
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危険ドラッグと麻黄 (140)

 最近、「脱法ドラッグ」による交通事故が多発し、大きな社会問題になっているが、警察庁と厚生労働省はこの7月に「脱法ドラッグ」の名称を「危険ドラッグ」に替え、使用の注意を促している。  これらに含まれる薬物は、従来の向精神薬とは違った新規向精神薬で、1999年までは「合法ドラッグ」と呼ばれ、法律で取り締まれない安全ドラッグの印象が強かっ…
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身近な薬膳14(熱中症に効く薬膳ドリンク) (139)

 今年の夏は特に暑いらしい。  毎日、熱中症で倒れ、病院に担ぎ込まれる人が多くある。  薬膳では、四季それぞれにおいて、その気候に対応する食材を考える。春の風(風邪)、梅雨の湿(湿邪)、夏の暑(暑邪)、秋の(乾(乾邪)、冬の寒(寒邪)への防護である。  五行でいえば、夏は心臓に負担がかかり、汗による体液の消耗が激しい季節である。こ…
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バルセロナ点景/サグラダ・ファミリア他 (138)

 今から30年ほど前にスペインを訪れたことがある。  イギリスのリバプール空港から首都マドリードに飛んだ際のドーバー海峡を挟んだ白亜の岸壁の連なりが印象深く眼に焼き付いている。更にピレネーの山塊を越すと、赤茶けた風景にオリーブの樹林が垣間見れて、よく言われた「ピレネーを越えるとヨーロッパの田舎」を彷彿とさせた。  マドリードでは、プ…
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出雲大社と神道の作法(参拝) (137)

 今年に入って、二度、出雲大社を訪れる機会がありました。 この神社の参拝の仕方は、二礼二拍一礼ではなく、二礼四拍一礼と四回拍手を打つことが、他の神社とは違っています。  もともと、参拝の仕方は神社によってマチマチだったようで、今でも、伊勢神宮では八礼八拍と多いところもありますが、大方の神社では二礼二拍一礼をとっています。 普段、神…
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季節の薬草⑥夏ーベニバナー(136)

 四半世紀前、中国で高脂血症、高コレステロールに効く新しい漢方薬が発表されて話題になったことがあります。その名を「冠心2号方」といい、丹参、赤芍、川芎、香降と紅花で構成されています。 知り合いに輸血の際、C型肝炎になられた方があり、この「冠心2号方」がよく効くとの治験もあり、おすすめし、結果良好で喜ばれたことがありまし…
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生姜(ジンジャー)の現状と活用 (135)

はじめに  健康を維持し未病を防ぐ食物と病気を治す薬物が同じものである事例は数多くありますが、特に東洋においては、医食同源の思想と相まって、多くの同じ植物・動物が食品と薬物の両方に用いられてきました。 中でも、ジンジャー(ショウガ)は食品として生食する他、香辛料としても繁用され、一方、漢薬(生薬)の生姜(ショウキョウ)・乾姜(カン…
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人参果と朝鮮人参 (134)

5月17日の読売新聞の朝刊の「編集手帳」に「人参果」の話が載っていました。「西遊記」に、においを嗅ぐだけで360年も長生きできる果物として登場します。三蔵法師が万寿山の仙人を訪ねた折、振る舞われた果物ですが、その形が、あまりにも赤ん坊の姿をしていたので食べられなかったとあります。正名は、「万寿草還丹(まんじゅそうかんたん)」といい、三…
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黒田官兵衛と目薬 (133)

 NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」が好調のようである。官兵衛の出自については、諸説があるようだが、そのひとつに、官兵衛の祖父・重隆の代に備前(福岡)から姫路に移り、広峯神社の御師(おし)屋敷に住み、神符を配布する傍ら、黒田家秘法の目薬「玲珠膏」の製造販売も行って、巨万の富を蓄積したといわれている。  この目薬「玲珠膏」はメグスリノキ…
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玉造温泉の湯に癒されて~福来茶とおしろい地蔵~ (132)

 4月の上旬、島根の玉造温泉を訪れた。  佳翠苑皆美に宿をとった。部屋に通される前に一献と、出されたのが福来茶で、生姜で作ったジュレの掛かったリンゴが添えられていた。  隠岐に自生するクロモジを島では「ふくぎ」と呼び、昔から胃腸を整える健康茶として愛飲されてきたとのこと。  福来茶はクロモジ(黒文字)の枝を乾燥させてつくられたお茶…
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季節の薬木⑤春-コブシ-(131)

 1972年9月29日、日本は中国共産党が率いる中華人民共和国と国交を結ぶこととなった。当時の田中角栄と周恩来両首相が共同声明を発表し、条約に署名して、日中国交正常化がなされた。 その翌年に中国を初めて訪問した。北京中医薬学院や生薬の関連施設を見て回り、晩餐は中国側関係者の招待で大いに盛り上がり、最後には相互に肩を組み合って、合唱とな…
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季節の薬木④春-サクラ- (130)

 我がコーポタウンの中庭に大きな桜の木が2本ありますが、毛虫が葉を食べるザクザクした音がうるさい、多くの糞が地面に落ちて汚い、落ち葉の清掃が大変、敷き詰めたレンガを根っこが持ち上げる、排水溝まで根が張って詰まるなどの理由で、昨年の5月に枝打ちをしました。今年は、いつものようにたわわに花が咲きそうにもありません。  昔から、桜の下には何…
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ミルクティー(ミルクが先か紅茶が先か) (129)

 イギリスを旅し、その家庭に滞在すると、私たちが日本茶を飲む以上に、アメリカ人がコーヒーを飲むと同じぐらいに、イギリス人は、tea with milk 日本で言うミルクティーをよく飲むのに驚かされます。   17世紀にイギリスに伝わった紅茶が、ステイタスとしての地位を占めたのには、あまり評判の良くないイギリス料理への反動があったのかも…
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狼との出会い(128)

 「鎖に繋がれたロボはかつての荒々しさを無くし、与えられた食べ物や水を一切口にしないまま死んでいった」  シートンの動物記の「狼王ロボ」の最後のシーンである。小学校6年生のときに読んだこの本の最後のフレーズは未だに覚えている。  アメリカはニューメキシコ州のカランポーに、地元の人から「魔物」と呼ばれ恐れられる古狼ロボの退治を頼まれた…
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季節の薬木③冬-ナンテンー(127)

  ナンテンの木が3本、自宅の前庭に赤い実をつけています。先日の大雪のとき、赤い実の上に積もった白い雪がほんとに美しかった。「難を転ずる」との語呂合わせからか、鬼門の方角などに植栽されることが多く、我が家の玄関が鬼門にあたることで、ナンテンを植えています。  冬になると、ヒヨドリがやってきて、庭のナンテンを食べていきます。少し食べては…
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鵲(かささぎ)との出会い (126)

 もう何年前になるかわからないほどの昔、佐賀を列車で旅していたときに、車窓を横切った珍しい鳥をみたのが鵲との最初の出会いであった。  カラスのようでいて、胸が白い見慣れぬ鳥であった。佐賀平野では「カチカチ」という鳴声から、カチガラスとも呼ばれ、県鳥(昭和40年)にも定められ親しまれている。  カササギはイギリス、ヨーロッパ全域、ロ…
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獅子あれこれ (125)

 以前、野良猫の忌避剤として、正露丸の話を書いたことがある。猫は正露丸のにおいが嫌いなようで、古くなった正露丸を撒いておくと、猫は近寄らない。  それでは、ライオンや虎もネコ属の動物なので、サファリや密林でライオンや虎に襲われそうになったら、正露丸を投げつけてみるのも一考かもしれない。ただ、命の保証は今のところありませんが。  …
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季節の薬木②冬-ビワ- (124)

 家の小さな前庭に一本のビワの木があります。  今から18年前に中古で家を購入しました。その時まで、一度も実がならなかったと聞いていたビワが、花芽をつけ、5月には多くの実を実らせました。  そろそろ食べ時かなと思ってみますと、多くの実はヒヨドリについばまれていました。次の年には、ネットを張り、鳥からの被害を防ぎました。すると、次の年…
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季節の薬草①冬-ツワブキ- (123)

 全国家庭薬協議会のホームページ(http://www.hmaj.com)の「季節の薬草・薬木」を写真とともに解説を担当していますが、その解説に少し筆を足して、この「生(いのち)のブログ」に載せてゆきたいと思います。  まず最初に「ツワブキ」を取り上げました。  ある年の12月に鹿児島から宮崎を旅したことがありました。鹿児島空港…
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ウルトラ蒸ししょうが(122)

 1月15日、朝のNHK番組で「ウルトラ蒸ししょうが」について、放映がありました。 2年半前の「NHKためしてガッテん」では、「乾燥ショウガ」を「ウルトラしょうが」と名づけ、生のしょうがより体を温める作用が強いとの内容でお話しました。 医薬品の品質を規定する「日本薬局方」に、「乾姜(かんきょう)」として、この「ウルトラ蒸ししょうが」…
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辰年に竜の名の付く生薬あれこれ (121)

 今年は辰年。新年にあたり、「竜」のつく生薬をあれこれご紹介します。 竜胆 リュウタン(竜胆)と書いて「りんどう」と読みます。漢名の竜胆からなまったものとも言われています。  胆のつく生薬に、苦いことでも有名な「ユウタン(熊胆)」熊の胆のうがありますが、この竜胆も極めて苦い生薬です。竜胆の名は、葉が竜葵(犬ほおずき)に似て、胆の…
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椿と山茶花 (120)

 新年早々、ある恒例の互礼会に出席しました。新年の挨拶を交わしながら、会場を見渡すと、飾り花に椿(ツバキ)の花が活けてあって、新春を新たにしたのです。  「椿」は国字で、中国の「椿(chun)」は別の植物です。日中辞典を見ますと、中国で「椿は山茶」とありますが、日本で山茶は山茶花(サザンカ)です。  少しややこしいことになりましたが…
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2012年の年初めに思う(生姜) (119)

 新年明けましておめでとうございます。  昨年の東日本大震災以来、筆を絶っていました「生(いのち)のブログ」を再開することにしました。 それにつきましては、やはり「生姜(しょうが)」の話から始めたいと思います。 一昨年のNHK「ためしてガッテン」に出演後、多くの講演依頼や取材を受けました。テレビ関連では、スカイA「なるほど食図…
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紀伊半島ひとめぐり/牡蠣と奇岩 (118)

 福井地方をはじめとし日本列島が豪雪に見舞われた1月末、一泊どまりの紀伊半島一周のドライブに出かけました。堺から伊勢へは、普段は名阪自動車道を通って関ICで伊勢自動車道に乗り換えて向かうのですが、今回は、奈良大宇陀から、旧道の伊勢本街道をたどることにしました。奈良三重の県境に来るころから、雪が舞い始め、廻りは雪景色に変わってきました。通…
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なまこ雑感 (117)

 「ナマコ」を初めて食べた人は勇敢だとよく言われますが、どんな食材でも最初に箸をつけた人は勇敢だったと思います。ナマコを最初に食べた人が誰で、いつごろ食べはじめられたのか、詳しいことは何も分かっていません。  現在、世界でナマコを食している民族は、日本人、中国人、南太平洋の島人で、ヨーロッパでは南部イタリアのシチリア島とアフリカのマダ…
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身近な薬膳13 (冷え症) (116) 

 最近話題の「低体温化」の中に従来から言われている「冷え症」も含むと思われますが、冷え症という独立した病名はありません。「冷え症」とは、血流が悪くなったり、不要な水が停滞したり、臓腑の働きが低下したりして、体が冷える病的な変化です。その原因は様々です。体質もありますが、飲食が不摂生だったり、過労や老化や病気による臓腑の働きの低下から冷え…
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黄連(おうれん)の花とどんど焼き (115)

 前庭の南天の木の下に黄連の鉢植えがあります。昨年の秋、加賀の寺山にあったひと株を持ち帰ったものです。  日本中が凍てついた小正月の朝、近くの神社の「どんど焼き」に出かけようと、玄関を出た時、黄蓮の小さな白い花が咲いているのに気づきました。北国ではまだ雪の下で耐え忍んでいる頃なのに、ここ堺では、早くも小首を傾げて微笑んでいます。  …
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古本に見つけた「生」の語源 (114)

 時間があれば、よく古本屋に出かけます。今年も初出勤の日の帰りに立ち寄りました。いつものように、さりげなく眺めていると、水上静夫著の「漢字語源物語(からだと性の文字学)」が目に留まり、パラパラとページを捲っていくと、「生」の文字が飛び込んできました。これは、「生のブログ」を書いているものにとっては読むべき本と思い購入しました。  古本…
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2011年のお年賀 (113)

 新年あけましておめでとうございます。  除夜の鐘を合図に歩いて20分ほどの氏神様に初詣に参りました。小雪の舞う寒い夜道を震えながらのお参りは、身の引き締まる思いがして、巫女さん振る鈴の音がいつもより澄んだ音色で心に響いてきました。  今年も「生のブログ」をがんばって続けてまいりますので、ご愛読よろしくお願い申し上げます。  (年…
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クリスマスと柊(ひいらぎ) (112)

 12月に入ると悲しい知らせが参ります。近親者のご不幸による年賀状欠礼のハガキです。  その中に一枚、こんなハガキがありました。  「当家はクリスチャンなので、神仏の慣習は関係ないのですが、日本の習慣に倣い、年賀状を失礼いたします。皆様には良いお年をお迎えください。」    日本では古来より、海外から多くの文化や技術を受け入れ、…
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世界一臭い食べ物・堅い食べ物 (111)

 学生時代の話で、もう40年以上も昔のことになります。  大学女子バレーボール部のコーチをしていたのですが、あるときお国自慢が始まりました。  滋賀県出身の選手がいて、自家製の鮒ずしの話になりました。鮒ずしは、1000年以上前から滋賀県でつくられ、当時の朝廷にも特産物として献上されていたそうです。琵琶湖特産の二ゴロブナの内臓を取り除…
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医者任せの健康管理/神農祭に常備薬を思う (110)

 今年の神農祭は大勢の人出で賑わいました。11月22日は午後から土砂降りの雨になったことから、晴天の23日は3万人以上のお参りがあったそうです。拝殿での拝礼に約2時間待ちの行列ができたことも近年にない出来事でした。大阪の祭は1月の恵比寿さんに始まり、この神農祭で終わります。  普段は、くすりの町「道修町」の一角に、ひっそりと佇む神社の…
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万葉の歌と植物(有間皇子と椎の葉/食) (109)

 11月最終の土曜日、その日は小春日和の陽気でした。  「身近な薬膳の会」のメンバーと一緒に、奈良明日香の県立万葉文化館を訪れました。万葉時代の食を語らうのが目的のひとつです。  万葉は日本人の心の故郷といわれるように、当時の歌びとの息吹が万葉歌とともに伝わってきます。特に、食を詠った歌には、当時の生活が垣間見れて親しみを憶えます。…
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カラスウリの名前の由来 (108)

 毎年、10月の末から11月の初旬にかけて、石川県加賀市大聖寺にある菩提寺にお参りすることが、年中行事のひとつとなっていて、今年も11月13,14日、一泊どまりで出かけた。親戚の家もいくつかあることから、ご挨拶に行くことにしている。  自宅の冷蔵庫の上においてある籠に、黒ずんだ実をつけたサルトリイバラが活けてある。これは4年前に大聖寺…
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楷(カイ)の樹(湯島聖堂と閑谷学校) (107)

 久々の東京宿泊で、飲み仲間に誘われて、まだ決めかねているホテルを考えながら杯を重ねていると、お茶の水近くに宿を取ったといわれ、つい度を過ごし午前様に近いチェックインとなった。  翌朝、生あくびを噛み殺し、ホテルを出てJR御茶ノ水駅に向かって歩きはじめると、格式高い建物が塀越しに臨まれた。昼からの会合にはまだ時間があったので、のぞいて…
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彦根城とひこにゃん (106)

 小春日和の一日だった。琵琶湖湖畔のホテルで会議があり、そのホテルで一泊した翌日が土曜日でもあったので、久しぶりに近くの彦根城を訪れた。  駐車場に車を停めて歩き始めたとき、生け垣のむこうに、小枝に数片の花をつけた桜が目に留った。その日のポカポカ陽気に狂い咲きをしたのかと思っていると、その横の立て看板に「二季咲桜」、冬(11月~1月)…
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身近な薬膳 12 (秋の養生薬膳) (105)

 今年の夏が特に暑かったせいか、暑(火)邪に傷めつけられた体は、この秋の期に何かと症状に現れてきます。秋は、そんな夏の後遺症をケアする季節です。  一方、秋は大気が乾燥し、体を潤している津液(体液)が侵されやすくなる季節でもあります。秋の外因邪気(乾邪)は口や鼻から侵入し口鼻の乾燥、のどの渇き、皮膚・唇、髪の乾燥、抜け毛、便秘、尿の減…
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スーパーしょうが (104)

 出演した8月24日のNHK「ためしてガッテン(ウルトラしょうが)」の放映後、多くの方からメールやお電話をいただいたり、行く先々でお会いした方から「テレビみましたよ」とお声がかかったりで、テレビメディアの影響のすごさに驚いています。一方、雑誌社からの記事の依頼やしょうが関連の方からの講演依頼があり、しょうがブームはまだ少し続きそうです。…
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