鵲(かささぎ)との出会い (126)

 もう何年前になるかわからないほどの昔、佐賀を列車で旅していたときに、車窓を横切った珍しい鳥をみたのが鵲との最初の出会いであった。
 カラスのようでいて、胸が白い見慣れぬ鳥であった。佐賀平野では「カチカチ」という鳴声から、カチガラスとも呼ばれ、県鳥(昭和40年)にも定められ親しまれている。
 カササギはイギリス、ヨーロッパ全域、ロシア、中央アジア、モンゴル、朝鮮半島、、北アメリカ西部など北半球に広く息しているが、日本では、佐賀平野を中心とした狭い地域に限定されている。
 イギリスに滞在したとき、何度もカササギを見る機会があった。地元の人には、グアーグアーとうるさく、畑を荒らすので、あまり好かれていないようである。
 最近、韓国の済州島を旅行した時にもカササギに出会った。地元のガイドの話では、カササギは恋を取り持つ鳥とのことである。
 
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 帰って、カササギについて調べてみると、「大和物語」に「かささぎのわたせる橋の霜の上を夜に踏みわけことさらにこそ」の古歌があって、この「かささぎ橋」は、御所の内裏にかけられていた橋で、唐詩にある烏鵲橋になぞらえたものであろう。烏鵲橋は、七夕のおり、彦星と織姫が年に一度、天の川を挟んで相合するのを、カササギが翼をひろげて橋渡しをしたとの故事によるものである。
 カササギは山鳥で、天の川にはふさわしくないとの説もあり、笠鷺とも呼ばれるアオサギ(青鷺)のほうが水辺の鳥でピタリと合うとの説もある。
 カササギは、カラス科の鳥で、ラテン名をピカ(pica)、英名はマグパイ(magpie)、朝鮮の古名にカサ、アシとある。カササギの名の由来に、カラスサギがある。黒いカラスと白いサギの合名が面白い。
 

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