テーマ:薬食同源

寒さ対策(温材野菜) (153)

 関東で初めて、皆様にお話しする機会がありました。  埼玉県川越と東京都立川の生鮮食品店のワークショップで、冷えを克服するショウガを中心にした野菜の話です。  関西の「のり」で話を進めたのですが、聞き手の反応はもう一つ。そこで思ったのは関東人は話の中身、関西人は心の融合かと。  それはさておき、冬の寒さをどのような食材で克服するか…
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厳冬を乗り切るために(低体温対策)(152)

 今日はことさら寒い一日でした。 朝から小雪が舞い、屋根はうっすら白くなり、サザンカの赤い花びらの上にも雪の結晶が降りていて、体の芯から凍えそうです。  ここ1年ばかり前から外食がめっきり減り、自宅でのささやかなグラス一杯のワインが晩酌となったこともあり、体重が10キロばかりに軽くなりました。身体は軽くなったのはいいとして、寒さがい…
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トリカブト(附子)アラカルト (149)

 「附子(ぶす)」と題する能狂言があります。古典語で語られるので、少しわかりにくいところがありますが、木下順二が翻案した「附子」は、古典の趣きを伝えながら、小学生にもわかりやすくなっています。  話の筋は、主人が太郎冠者と次郎冠者に留守を頼むのですが、「附子という毒の入った桶には手を触れてはいけない」と言って出かけます。しかし、太郎冠…
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満漢全席を食す(145)

 1972年9月29日、日本の田中角栄首相・大平正芳外相と中国の周恩来総理・姫鵬飛外相の間において、日中共同声明が署名され、日中の国交が回復された。  その翌年、初めて北京を訪れた。その中で忘れられない訪問先の一つに、紫禁城の北にある北海公園に隣接する宮中料理のレストラン「仿膳」がある。  数ある特色料理の中でも、最も…
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危険ドラッグと麻黄 (140)

 最近、「脱法ドラッグ」による交通事故が多発し、大きな社会問題になっているが、警察庁と厚生労働省はこの7月に「脱法ドラッグ」の名称を「危険ドラッグ」に替え、使用の注意を促している。  これらに含まれる薬物は、従来の向精神薬とは違った新規向精神薬で、1999年までは「合法ドラッグ」と呼ばれ、法律で取り締まれない安全ドラッグの印象が強かっ…
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身近な薬膳14(熱中症に効く薬膳ドリンク) (139)

 今年の夏は特に暑いらしい。  毎日、熱中症で倒れ、病院に担ぎ込まれる人が多くある。  薬膳では、四季それぞれにおいて、その気候に対応する食材を考える。春の風(風邪)、梅雨の湿(湿邪)、夏の暑(暑邪)、秋の(乾(乾邪)、冬の寒(寒邪)への防護である。  五行でいえば、夏は心臓に負担がかかり、汗による体液の消耗が激しい季節である。こ…
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生姜(ジンジャー)の現状と活用 (135)

はじめに  健康を維持し未病を防ぐ食物と病気を治す薬物が同じものである事例は数多くありますが、特に東洋においては、医食同源の思想と相まって、多くの同じ植物・動物が食品と薬物の両方に用いられてきました。 中でも、ジンジャー(ショウガ)は食品として生食する他、香辛料としても繁用され、一方、漢薬(生薬)の生姜(ショウキョウ)・乾姜(カン…
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ウルトラ蒸ししょうが(122)

 1月15日、朝のNHK番組で「ウルトラ蒸ししょうが」について、放映がありました。 2年半前の「NHKためしてガッテん」では、「乾燥ショウガ」を「ウルトラしょうが」と名づけ、生のしょうがより体を温める作用が強いとの内容でお話しました。 医薬品の品質を規定する「日本薬局方」に、「乾姜(かんきょう)」として、この「ウルトラ蒸ししょうが」…
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辰年に竜の名の付く生薬あれこれ (121)

 今年は辰年。新年にあたり、「竜」のつく生薬をあれこれご紹介します。 竜胆 リュウタン(竜胆)と書いて「りんどう」と読みます。漢名の竜胆からなまったものとも言われています。  胆のつく生薬に、苦いことでも有名な「ユウタン(熊胆)」熊の胆のうがありますが、この竜胆も極めて苦い生薬です。竜胆の名は、葉が竜葵(犬ほおずき)に似て、胆の…
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なまこ雑感 (117)

 「ナマコ」を初めて食べた人は勇敢だとよく言われますが、どんな食材でも最初に箸をつけた人は勇敢だったと思います。ナマコを最初に食べた人が誰で、いつごろ食べはじめられたのか、詳しいことは何も分かっていません。  現在、世界でナマコを食している民族は、日本人、中国人、南太平洋の島人で、ヨーロッパでは南部イタリアのシチリア島とアフリカのマダ…
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身近な薬膳13 (冷え症) (116) 

 最近話題の「低体温化」の中に従来から言われている「冷え症」も含むと思われますが、冷え症という独立した病名はありません。「冷え症」とは、血流が悪くなったり、不要な水が停滞したり、臓腑の働きが低下したりして、体が冷える病的な変化です。その原因は様々です。体質もありますが、飲食が不摂生だったり、過労や老化や病気による臓腑の働きの低下から冷え…
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黄連(おうれん)の花とどんど焼き (115)

 前庭の南天の木の下に黄連の鉢植えがあります。昨年の秋、加賀の寺山にあったひと株を持ち帰ったものです。  日本中が凍てついた小正月の朝、近くの神社の「どんど焼き」に出かけようと、玄関を出た時、黄蓮の小さな白い花が咲いているのに気づきました。北国ではまだ雪の下で耐え忍んでいる頃なのに、ここ堺では、早くも小首を傾げて微笑んでいます。  …
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身近な薬膳 12 (秋の養生薬膳) (105)

 今年の夏が特に暑かったせいか、暑(火)邪に傷めつけられた体は、この秋の期に何かと症状に現れてきます。秋は、そんな夏の後遺症をケアする季節です。  一方、秋は大気が乾燥し、体を潤している津液(体液)が侵されやすくなる季節でもあります。秋の外因邪気(乾邪)は口や鼻から侵入し口鼻の乾燥、のどの渇き、皮膚・唇、髪の乾燥、抜け毛、便秘、尿の減…
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スーパーしょうが (104)

 出演した8月24日のNHK「ためしてガッテン(ウルトラしょうが)」の放映後、多くの方からメールやお電話をいただいたり、行く先々でお会いした方から「テレビみましたよ」とお声がかかったりで、テレビメディアの影響のすごさに驚いています。一方、雑誌社からの記事の依頼やしょうが関連の方からの講演依頼があり、しょうがブームはまだ少し続きそうです。…
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中国・黒竜江省海林市を行く -五味子・西洋人参・熊胆・鹿茸ほか- (98)

 「満州」といえば、現在の中国の黒竜江省・吉林省・遼寧省の東北三省に内モンゴル自治区の東部地域を指しています。満州は以前は「満洲」と表記されていました。  五行(木火土金水)での「水」は、方位は北、色は黒に相当します。従って、清朝を築いた満洲族の「満」「洲」「清」の字には、全て「さんずい」が使われています。黒竜江省の「黒」は北を表す色…
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身近な薬膳11(夏の養生薬膳) (96)

 今年の夏の暑さは極めて厳しいようです。気温が35℃をこしますと、日向の温度は40℃近くに上がっていて、体温を越して血液が煮たってくるようです。  東洋医学において、夏は暑(火)邪に気をつけなくてはならない季節としています。五臓においては心臓の働きが旺盛になります。顔が赤くなり、体が熱くなり、多くの汗が出て津液の不足が起こり、血流に影…
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ニンジンあれこれ (91)

 世の中には、本家の呼び名を新参者が乗っ取る例が数多くあります。食物の世界でも例外ではありません。  「はじかみ」は昔、サンショウ(山椒)を指していましたが、大陸からショウガ(生姜)が移入された折、サンショウに似たピリリとした味があることから、クレノハジカミ(呉のはじかみ)と呼ばれていました。今では、すっかりショウガの代名詞として定着…
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身近な薬膳10(薬食同源) (89)

 東洋には昔から「薬食同源」の思想があって、健康を保ち、未病を防ぐために、適切な食材を選び、また、病気になれば同じ材料を病気を治す薬剤として使用してきました。  例えば、風邪の風邪薬として有名な葛根湯は7つの生薬(葛根、麻黄、桂皮、芍薬、甘草、大棗、生姜)で構成されていますが、その内の葛根はクズ粉として、桂皮は香辛料のニッキ、甘草は甘…
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身近な薬膳9(冬の養生薬膳) (86)

 地球温暖化がいわれていますが、欧州でもアメリカでも局地的な大雪に見舞われ、日本も寒波襲来で寒い冬がやってきています。  冬は五行では水(スイ)に属し、外因邪気は寒邪です。寒邪には3つの特徴があります。   第1は、寒邪は陰邪で陽気を傷つけ、悪寒・悪風・震え・下痢・冷えなどの症状が現れます。   第2は、凝滞性により身体が固くなり…
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身近な薬膳8 (寒熱と長寿) (80)

 「100歳以上が4万人を突破」との見出しが9月11日付けの新聞に大きく踊っています。都道府県別にみますと、人口の多い東京、大阪、神奈川、北海道、福岡に多いのは納得できますが、人口10万人あたりの人数でみますと、沖縄、島根、高知、熊本、鹿児島、山口と総じて温かい県に多く、青森、栃木、茨城、宮城、秋田の寒い地域に少ないことで、気候が寿命に…
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阿斯必林は漢方薬か? (79)

 漢方薬がブームだといわれ、多くの漢方製剤が発売され、中でもいくつかの漢方処方は数十億円と売り上げを伸ばしています。  さて、「石膏阿斯必林湯」という漢方処方がありますがお分かりでしょうか。「石膏阿斯必林湯」は「葛根湯」と同じように、風邪の初期に使います。「石膏」と「阿斯必林」の二成分からなる処方です。  風邪の症状には熱があっても…
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新型インフルエンザと麻黄湯 -part 2- (78)

 夏場に収束するかに見えました新型インフルエンザはますます猛威をふるっています。連日、新聞・テレビをはじめとして報道の過激さも増してきました。  以前収載しました当ブログ「新型インフルエンザと麻黄湯(2009.5.20)」には、連日多くのアクセスがあり、関心の大きさが窺い知れます。  そこで、今回は「麻黄湯」について、もう少し掘…
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身近な薬膳7 (美肌の養生薬膳) (77)

 人は見た目ではない、とよく言われます。見た目はよくても、言葉使い、たち振る舞い、気配り、素養などの人として人格に乏しいのは問題だという訳です。  ただ、肌に関して言えば、見た目そのものです。美肌は健康のバロメーターでもあり、心情の奥底までも映しだす鏡でもあります。ここで云う美肌とは、化粧品で美しく見せた肌ではなく、皮膚と筋肉に弾力・…
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生乾論 (生姜と乾姜とヒネショウガ) (75)

はじめに  24時間海外に開かれた空港は人の往来はもとより、経済や文化の上で果たす役割は極めて大きいものです。  医食の面から見ますと、カルフォルニア沖で朝に獲れた海老がその日の夕膳に上がったり、重体患者に必要な医薬品がいつでも緊急に移出入されたり、食の楽しみや医療の恩恵が広がります。   必要なものをいつでも好きな時に享…
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身近な薬膳6(梅雨時の養生薬膳) (72)

 高温多湿な日本にあって、特に梅雨時は過しにくく、体調の管理が難しい季節です。  五行から見ますと梅雨は「土」に当たる季節です。「土」は自然の生長を推し進める時期ですが、身体の変化として消化器系である脾胃が活発に動き始める時期でもあります。蒸し暑い日が続きますので、冷たいもの、なま物、水分を多く摂るため脾胃の疲れが現れやすくなります。…
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身近な薬膳5(老化の養生薬膳) (68)

 山崎豊子の「華麗なる一族」の舞台にもなった伊勢志摩の「志摩観光ホテル」は今も華麗で落ち着いた当時の趣を残していますが、ロビーに掲げてあるテレビドラマ「華麗なる一族」のポスターの前に立つと、我が身のほうは「加齢なる一属」と化して、少し気落ちがしました。  加齢といえば、火曜日をカレーの日と定めて、体を温め、体内脂肪を燃焼させ、免疫…
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便秘と乙字湯 (67)

 ある日、仲間で雑談をしていた時、 「香港のドラッグストアに便秘薬が少ない」という話になりました。  日本の伝統薬の中には、胃腸薬と並んで多くの便秘薬があります。「七ふく」「百毒下し」「毒草丸」などの伝統薬をはじめとして、多くの便秘薬が薬局・薬店に並んでいます。  日本人には、刺身などの生ものや塩文化の冷材食物の摂取や多忙な生活環境…
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新型インフルエンザと麻黄湯 (66)

 新型インフルエンザが猛威をふるっています。大阪では中学校・高等学校が休校になったこともあって、今朝の通勤電車はいつになく空いていました。私の乗った車両では、大半の人がマスクをかけていて、特にほとんどの女性の顔が見えない状態でした。  新型インフルエンザは弱毒性と言われても、新しいウイルスに対して過敏になるのは致し方のないことすが、ぐ…
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身近な薬膳4(春の養生薬膳) (65)

 新型インフルエンザがじわじわと身近に忍び寄ってきています。手洗い、うがいに、マスク着用など防御の手段は重要ですが、氣を充実させ、自然治癒力を発揮させるための体力を養っておくことも肝要です。  同じようにウイルス感染しても、症状の軽い人や回復の早い人はウイルスとの戦いに、心身の充実が図られている人です。  4月の「身近な薬膳」講…
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木の芽/アケビ (61)

 一般に「木の芽」といえば、「木の芽田楽」といった山椒の芽しか思い浮かばないのですが、木の芽は関東ではタラの芽で、越後の人はアケビの芽を思い出すかもしれません。  所変われば品変わるで、今までアケビについては、秋にみのる紫の実のことしか眼中になかったのですが、山菜関連の書物に、アケビの芽(木の芽)の料理法が載っていたので紹介します。 …
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