コゲラと黄砂と花粉症 (54)

 3月半ばというのに、5月の気温まで上昇して、近隣の草木が一気に花開き始めました。桜前線が例年より足早に近づくとともに、モクレン、コブシ、ユキヤナギ、レンギョウが笑い、ボケやツツジがほほ笑んでいます。  庭木のケヤキはまだ新芽は閉じていますが、その幹に一羽の小鳥がやってきました。はじめは雀かと思っていたのですが、背に縞模様があって、垂…
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身近な薬膳2(陰陽) (53)

 三寒四温。ひと雨ごとに土の黒さが増し、雀やヒヨドリの囀りも柔らかく感じられるようになってきました。春は足元までやってきています。  季節の変わり目は何かと体調を崩しやすい時季ですが、特に春は杉や檜の花粉の飛び交う季節でもあり、今年はそれに加えて新型インフルエンザのパンデミックが予想され、白マスク軍団が巷を席捲しています。  さ…
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桃の節句 (52)

 「桃の節句」は五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の一つ「上巳(じょうし)の節句」に当たります。五節句はそれぞれ季節の節目の身の穢れを祓う大切な行事でした。平安時代、上巳の節句の日には人々は野山に遊び、薬草を摘み、それで体のけがれを祓って健康と厄除けを祈願しました。  この行事が、後には紙の着せかえ人形で遊ぶ「ひいな遊び」と一緒に…
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すもももももももも (51)

 「すもももももももも」は漢字で表わしますと「李も桃も桃」となります。これには少し異論があります。李は桃ではありません。強いて云えば、李も桃も、植物の分類から見ると、同じバラ科のサクラ属(Prunus)に属しますので、同じ仲間と云えばいえます。Prunusはラテン古名のplum(すもも)が語源ですから、サクラ属の代表が李となります。従っ…
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七味唐辛子あれこれ (50)

 七味唐辛子は基本的に唐辛子をメインにあと6つの薬味を混ぜてつくられています。まず、最初に唐辛子についてお話をしますと、唐辛子は名前から解かるように、唐(中国)から渡ってきた辛子の意味なのですが、実は唐辛子の原産地は中央アメリカなのです。  コロンブスがアメリカ大陸発見の時、持ち帰ったものとしてタバコとジャガイモと梅毒が有名ですが、そ…
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春を告げる水仙 (49)

 久しぶりに淡路島の黒岩に水仙を見に出かけました。今年の冬は例年になく温かく、2月の初旬だというのに、花の盛りは少し過ぎていましたが、山間の急な斜面に咲く水仙は清楚というよりもたくましさを感じました。  水仙の学名はNarcissus。ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来します。ナルキッソスはその美しさゆえ多くの相手から言い…
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「妙」な豆まき (48)

 新型インフルエンザの特に高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の襲来で、全世界で約1億5000万人の犠牲者が出ると云われ、パンデミック(感染爆発)の発生に備えが急務です。一方、100年来の経済失速で、世界経済が麻痺しつつあります。  世の中が「妙」な具合になってきました。さて、妙と言えば、こんな戯れ歌があります。   妙の字は少(…
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スナップ写真とメタボ検診 (47)

 毎年、お正月に家族が集まって新年会を我が家で開いていますが、ここ数年来、参加者が一人二人と増えてきて今年は19人の集まりになりました。子供や孫や姪やとにぎやかな事です。  全員揃っての記念撮影も恒例の事で、このときばかりは、一堂まじめな顔でカメラに向かいます。しかし、後になって、プリントを見ますと、その前後に撮ったスナップ写真に楽し…
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2月1日の七草粥 (46)

 新年が明けますと「新春」と云います。一年は春から始まります。しかし、1月から2月にかけては1年で最も寒い時期に当たります。  1月7日に春の七草を入れた七草粥を食す習慣がありますが、七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、ススナ、スズシロ)のうち、栽培野菜のスズナ(大根)、スズシロ(蕪)は手に入るものの、他の五つの野草は…
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身近な薬膳(富田林・寺内町) (45)

 昨年の11月から月に1回、休日の日に「身近な薬膳」と称して、大阪府富田林市寺内町(日本の道100選)のお惣菜屋「なな菜」で講習会と食事会を始めました。    寺内町は現在も多くの町屋が残っていて、大阪府で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。また、中心部を南北に通る城之門筋が、昭和61年に日本の道100選…
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丑年の年賀状 (44)

 新年にやってくる数百人の訪問者は、その訪問の仕方に個性があって、それぞれの人生が垣間見れて楽しいものです。   毎年、子供の写真を載せているものには、他人の子供ながら、その成長に目を細めます。家族の写真は一家の幸せがこちらにも伝わってくるようで、心が和みます。定番の印刷にひと筆添えた言葉は心の温かさを感じます。  近況を伝えるもの…
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螻蛄(おけら)と朮(おけら) (43)

 俳句の秋の季語に「蚯蚓(みみず)鳴く」というのがあります。秋の夜、土の中から「ジジジジ」と聞こえてくる声を蚯蚓の鳴く声としたのですが、実際には蚯蚓は鳴きません。鳴いているのは螻蛄(おけら)という虫の声です。  昔、大ヒットしたサトーハチロー作詞、三木鶏朗作曲の福助足袋のコマーシャルソング「どなたになにを」の一番の歌詞は以下のよう…
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お屠蘇を語る (42)

 かつて日本のお正月に欠かせないものの一つに「お屠蘇」がありました。勿論、過去形で書く必要はないのですが、若い世代には忘れられた存在になりつつあります。  かといって、年配の方にも、その由来や作法といったことは、あまりお知りになっておられません。そこで、老婆心ながら「お屠蘇」について一言申し上げたいと思います。  1.屠…
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甘草の故郷を訪ねて(総集編/前編)黄土高原からゴビ砂漠へ (41-前)

プロローグ  漢方薬、伝統薬に使われる生薬は年々その需要を増してきていますが、その供給面に関しては、質量共に充分な確保が難しくなってきています。  その中でも甘草は、特に多くの処方に配合され、その使用量も非常に多い生薬の一つです。また、醤油をはじめ多くの食品の甘味料として使用され、全体の使用量で見ると、医薬品より遙かに食品として…
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甘草の故郷を訪ねて(総集編/後編)河西回廊を巡る (41-後)

銀川から酒泉へ930キロ走破(9月24日)  <銀川出発そしてエンジュの並木>  「銀川」は寧夏ウイグル自治区の首都で、黄河が黄土高原の土砂に染まる前の最後の大府です。今回は銀川の街を見ることもなく、甘粛省「酒泉」に向かうことになりました。市内のあちらこちらに回教のモスク(中国語で清真寺)が見られます。道は黄河の右岸に沿って上流…
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赤い信州/ナナカマドとイチイの実 (40)

 10月初旬に信州を旅しました。妙高や蓼科の中腹は赤いナナカマドと黄色の草紅葉に綾取られて、まもなく山麓の里にもその色香が満ちてくる気配です。秋の色の深さは山国でしか味わえないようです。  ナナカマドはバラ科の落葉灌木で、北海道や本州の亜高山帯に分布しています。「ナナカマド」という和名の由来は、"大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れ…
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山帰来(サルトリイバラ)の由来 (39)

秋が深まってくると山野にサルトリイバラの赤い実が目にとまります。ユリ科の蔓性の植物で、生け花の花材に用いますし、関西方面ではかしわもちのかしわの代用として使われています。    日本名のサルトリイバラ(猿捕り茨)は蔓にある棘が猿をも捕まえる事から名付けられました。漢名は山帰来と呼び、その由来には諸説が伝わっています。昔…
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未病を治す (38)

 今年度からメタポ検診が行われるようになって、メタポのおじさま達は戦々恐々のようです。腹周りを縮める目標設定を自己宣告させられ、そのための食事制限、運動などの実施と、その記録をつけ、数ヶ月後にそれを提出することになっています。   メタポに限らず、これだけ半健康人が増えてくると、この対策は遅かったのかもしれません。中国では古来よりお医…
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ジンジャーの効用 (37)

 ジンジャーは熱帯アジアを原産とするショウガ科ショウガの根茎です。学名にoffiinale(薬用の)とあるように、古来より洋の東西を問わず薬として用いられてきました。特に東洋においてのショウガをショウキョウ(生姜)、干したショウガをカンキョウ(乾姜)と呼び、ともに身体を温め、新陳代謝を盛んにすることを目的に、漢方薬をはじめ、多くの風邪薬…
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万葉の歌と植物(アセビ) (36)

                             1   磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りといわなくに ≪万葉集巻一の一六六 大伯皇女≫  万葉の中で咲くアセビの花は悲しい花ですね。大津皇子の無念とその姉大伯皇女の悲歎が伝わってくる花の白さです。  天武天皇の世。天皇には鸕…
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ショウガ祭り (35)

 「ウワッセ、ワッセ。」  町内を練り回った祭神輿が最後の大きなうねりを見せ、担ぎ手の掛声とともに鐘や太鼓のお囃子が秋の残照の中にかき消されようとする頃、祭りのクライマックが訪れようとしていました。  JR東京駅から、中央線・青梅線・武蔵五日市線を乗り継いで1時間半、奥多摩に向かう車窓からふと目にとまった東秋留(ヒガシアキル)駅の…
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イワシとタイ (34)

 「エー、昔から”イワシ七度洗えばタイの味”なんてことを申しまして、イワシの不必要な油を取り去りますと、タイに劣らぬ味になるってことでして・・・・」と落語のまくらで語られます。  タイは持って生まれた優美な姿とや色合いと上品な味わいで魚の王様といわれ、一方のイワシは、高い栄養価があるにもかかわらず、生まれた時から、サンマやマグロ、カジ…
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パブロフの犬 (33)

 「条件反射」と聞けば直ぐにパブロフの犬を思い浮かべるほどに、私たちの体の中に条件反射ができています。  肉を与えて唾液が出るのは生まれつきの反射である無条件反射、ベルの音を聞いて唾液が出るのは生まれてから獲得した反射、すなわち条件反射です。  そして、私たちは行動の多くがこの条件反射にいかに深く係わっていることに驚かされます。 …
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川端康成のこころ/山の辺の道 (32)

 夜麻登波       大和は  久爾能麻本呂波  国のまほろば  多多那豆久     たたなずく  阿袁加岐       青かき  夜麻碁母禮流    山ごもれる  夜麻登志       大和し  宇流波斯       美し  大和盆地の東の青垣の裾野を、北から南へ、また南から北へ、古代の山辺の道が通っています。そこ…
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シーボルトと日本の植物たち (31)

 アムステルダムから南西へ40kmのところにオランダ最古の大学「ライデン大学」があります。この大学はオランダで唯一の日本語学科のあることでも知られていますが、私たち日本人にとっては、幕末の長崎・出島に赴任してきたオランダの商館付き医師フォン・シーボルトを忘れることができません。  シーボルトは診療のかたわら鳴滝塾を開き、西洋の新しい科…
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餓死したロバ (30)

 腹を空かせたロバがうまそうな干し草を前にして餓死した話があります。  息も絶え絶えなロバが一頭、果てしもない荒野を歩いていました。すると突然目の前に、距離も外観も、においも色もまったく同じ二つの乾草の山があらわれました。これで助かったと思ったロバは、さてどちらを食べたものかと思案しました。どちらの干し草も同じようにおいしそうに見えま…
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朝型人間・夜型人間 (29)

 斬新なアイディアや緻密な企画が生まれるのは、私たちの柔軟な頭からです。ところが、この柔軟な頭がいつも同じように働いているとは限りません。睡眠時間、考える時間やそれらの持続時間など、人それぞれ頭の働き具合は違っています。  ある日、テレビを見ていますと「1日4時間以上睡眠をとる人間はバカか蓄膿症だ」と功成し遂げた実業家がおしゃるのを聞…
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血液沸騰 (28)

 かつて、中国の広西チワン族自治区の桂林を真夏に旅したことがあります。朝の天気予報で、北のハルピンから、北京、南京、上海、福州と20度半ばの気温が、30度を越し、桂林で40度との予想を聞いて、うんざりしました。ホテルから見える水田のそばで、けだるそうに水牛が水に浸かっていますし、木陰では農夫が畑を打つ手を休めています。中には、麦わら帽子…
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世界の1丁目1番地 (27)

新しい街が造られると、その街の1丁目1番地は駅か幹線道路の近いところに決められることが多いようで、初めて訪ねる会社やお宅の住所が1丁目1番地であるとほっとします。  大阪と東京には日本橋という地名があって、そこの1丁目1番地にある会社や商店は堂々と「日本一の○○」と表示、宣伝ができて、これも住所の特権のようです。  そんなわけで…
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生き残るのは誰? (26)

 以前、「ゾウの時間ネズミの時間」の話を紹介しました。種の寿命は体重の1/4乗に比例するとの法則です。  それでは、身体の大きい者ほど長生きしているかと云えばそうでもありません。そんな時に進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの言葉に出会いました。  "It is not the strongest of the species th…
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なっちゃん登場/スパイスのお話(一) (25)

 はじめまして。なっちゃんです。いろんなことに好奇心は旺盛なんですが、特に食べ物には興味があって、数値を気にしながら、箸を動かしています。外国の人が「日本の食事は美味しい」と云われるのは塩の使い方の上手がひとつのようです。塩と砂糖の摂りすぎは身体に良くないとわかっていても、淡泊な味はもうひとつ敬遠してしまいます。そこで、それに代わるもの…
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世界の世界地図 (24)

 海外を旅する機会に、その国で売られている世界地図を買い求めています。それぞれの国では、自分たちを世界の中心において見ることが便利でわかりやすい事から、世界地図も自国を中心に表されています。  日本は太平洋を中心に右にアメリカ大陸、ヨーロッパでは大西洋を中心に左にアメリカ大陸を、そしてアメリカではアメリカ大陸を中心にユーラシア大陸を二…
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誰が初めてコロンブスに会ったか? (23)

 中学の世界史の授業で、「1492年コロンブスがアメリカ大陸を発見した」と教えられました。勿論、コロンブスが上陸したのは西インド諸島で、大陸ではなかったのですが、それにましておかしな事は、無人島・無人大陸であれば発見は解るのですが、原住民が既に居住しているのであれば発見とはいえないのではないかと思ったことです。 このことは、私たちの習…
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神戸布引ハーブ園 (22)

 神戸の布引ハーブ園は今絶好のお花見日よりです。まず、レストランでハーブの香りの満ちた豊富なメニューのバイキングでお腹を満たして、ハーブガイドツアーに出発です。 今やハーブは私たちの生活に深くとけ込んでいます。香りを楽しむハーブ、味を楽しむハーブ、色を楽しむハーブと目的もも趣向も様々です。それではいくつかのハーブをご紹介しましょう。 …
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四川省大地震と生薬 (21)

 日ごとに地震の被害が拡大している四川省は、雲南省、貴州省、広西省と並ぶ、中国有数の生薬の産地で、今後は生薬の供給が深刻化してくるものと思われます。生薬の川芎、川連、川朴、川沢、川白芷は四川省産の芎窮、黄連、厚朴、沢瀉、白芷を表し、他省の生薬と区別して扱われています。  日本で使…
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病気と元氣 (20)

 「病は気から」とよく言われますが、本当にそのことを実感することがあります。高熱で唸っていても、ぎっくり腰で立ち上がれなくても、明日は大勢の前での講演が予定されている時には、朝何とか起きて会場までは行きますし、話しているうちに熱も下がって、腰の痛みも退いていった経験をすると、人は気の持ちようだとつくづく思います。  そこで、「気」の字…
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砂漠の中の現代文明 (19)

 かつて中国ゴビ砂漠を生薬の甘草(カンゾウ)調査にうろつき回った事があります。ゴビ砂漠は砂漠の名前ではあいません。砂だけでなく、土や岩も混ざって、矮小で乾燥に強い植物の生えている砂漠の状態を指します。カンゾウはこの砂漠の周辺部に生息するマメ科の植物で、字があらわすようにその根茎は甘い味がします。薬としてだけではなく、甘味料として食品にも…
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ネズミの時間とわたしの時間 (18)

べえやんだす。中央新書に「ゾウの時間ネズミの時間(サイズの生物学)」とい名著がありまんねん。いろんな動物の体重と時間の関係が次の式で表されるちゅうとの法則だす。  時間∝(体重)1/4 (時間は体重の1/4乗に比例) 例えばでんな、体重が10倍になると時間は1.8倍(101/4)になるちゅうことでんねん。この、1/4乗則は動物の一生…
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三輪大社/鎮花祭と忍冬酒 (17)

 四月十八日、奈良の大神(オオミワ)神社とその摂社の狭井(サイ)神社で鎮花祭(ハナシズメノマツリ)がありました。千数百年来続いている鎮花祭は古式豊かに執り行われます。春は花の飛び散る陽気な季節で、人間の気が一番ゆるむ時、それに乗じて精神と肉体に起こる病気の鎮圧を祈願したのが興りです。花粉症に苦しむ人にはありがたい祭式かもしれません。大…
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小野小町と熊の掌 (16)

 日本でだけ言われている世界三大美人のひとり小野小町は92歳まで生きた才媛ですが、美人は冷たいとの例にもれず、100本の芍薬を植えさせた深草少将への要求は少し度が過ぎた感は否めません。いつまでも若くありたい美しくありたいとの女性の希求は分からなくはありませんが、そのために熊の掌、ガチョウの舌、鶏の鶏冠や足などあらゆる食材を口にしたことが…
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神農と少彦名命 (15)

 大阪市中央区に薬の街「道修町」があり、その一画に少彦名神社が鎮座しています。少彦名命(スクナヒコナノミコト)を祭神としていますが、少彦名命はその名の通り小人の神で、大国主命と協力して神話の世界で大活躍しています。  国土開発や農業技術の普及、病気治療法や酒造法を教え、温泉を医療に用いたのもこの命です。このとき開いた湯が愛媛県の道後温…
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タイムマシン (14)

 昨夜、テレビで映画「タイムマシン」を見ました。過去に戻ったり、未来に行ったり、娯楽いっぱいのお決まりのストーリー展開だったのですが、ラストシーンに「人は皆タームマシーンを持っている。過去は記憶の中に、未来は希望の中に。」とのナレーションがあって、この一言で、この映画は輝きを増しました。最近はコンピュータグラフィックを用いた奇想天外、気…
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イヌノフグリとヘクソカズラ (13)

 今年は厳冬だったせいか、春の訪れにほっとした安らぎを感じます。道端にコバルトブルーのオオイヌノフグリが星を散りばめたように咲きだすとサンシュユ、コブシ、ユキヤナギといった木々の花々が勢揃いを始めます。  可憐な花に似つかわずオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)といったきわどい名前は果実の形から名付けられたもので植物にとって迷惑なことかもし…
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北船場ウォッチング(小西儀助商店) (12)

 太閤の時代より大坂の台所として栄えてきた船場は堀に囲まれた碁盤目状の街です。南北に走る道を御堂筋、なにわ筋、堺筋などのように「筋」と呼び、東西に走る道は北から、北浜、今橋、高麗橋、伏見町、道修町、平野町、淡路町、瓦町、備後町、安土町、本町の町通りから構成されています。その北船場界隈が大きく変貌を遂げようとしています。ビルの解体があちこ…
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梅・梅・梅 (11)

 先日、藤原紀香の結婚式の引き出物として出されたと同じ「紀州五代梅」を頂いた。ひとつずつ袋に入っていて、一粒500円と聞いておどろいた。落語ではないけれども、まずにおいをかいでお茶漬けを食べ、次の日にひと嘗めし、その翌日からは少しかじって数日もたせ、最後の日には果肉が少しついた種にお湯を注いでエキスを飲み干さなければ勿体ない。  そん…
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始皇帝と富士山 (10)

 今までに何度か西安の郊外にある兵馬俑を訪れたことがある。今もなお、発掘、修復をしながら見学が許されている兵馬俑は秦の始皇帝の黄泉の軍隊だといわれる。  始皇帝は生前、東海の果てにある蓬莱の国へ不老長寿の薬を求めて何度か徐福を遣わせているが、ついに、その願いは叶えられなかった。その蓬莱の国とは日本を指していて、徐福が上陸し住み着いたと…
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上海いずこへ (9)

 久しぶりに上海を訪れました。2月の上海は大阪並みの寒さで、分厚いコートにくるまって、歩き回りました。林立するビル群の中に400メートルを超すビルが建ち、5車線の道路に車がひしめき合い、時速431kmのリニアモーターカーが空気を引き裂き、1800万人が蠢いている街並みを見ると底知れぬパワーを感じます。一方では、人の住まないマンションが投…
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寒さの中の温暖化/バレンタインデーに思う (8)

 地球が暖かくなってきよります。去年の夏の暑かった時は、こりゃ大変やと思とりましたんやが、暖冬やとゆうとりました今年の冬が、久しぶりに大阪市内に雪が舞って、泉北の自宅の周りにも雪が積もって、こう毎日がしばれよりますと、温暖化はほんまかいなと首かしげとうなります。そんな最中(さなか)、毎年来よりますバレンタインデーは大変だんなあ。普段は、…
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立てば芍薬 (7)

 昔から、美人のたとえに「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とうたわれていますが、漢方の世界では「ご婦人で腹が立って腹直筋が強張るものには芍薬を与え、座れば夫であろうが子供であろうがあごで使う瘀血症(血が滞り巡りの悪い状態)には牡丹の根皮を服用させ、ふらふらと歩き回り精神の安定しないものに百合根を用いる」とあります…
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車窓の伊吹 (6)

 新幹線で大阪から東京に向うとき、気になる山が二つあります。一つは富士山、もう一つは伊吹山。共に左側の車窓に見えることで、その風貌を楽しむためにできるだけ左座席を予約します。ところが、静岡に入る前に、右に富士山が見える区間があって、これをトリックにした推理小説を以前読んだことがあります。  今回の東京出張は右側座席しか取れなかったこと…
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