玉造温泉の湯に癒されて~福来茶とおしろい地蔵~ (132)

 4月の上旬、島根の玉造温泉を訪れた。
 佳翠苑皆美に宿をとった。部屋に通される前に一献と、出されたのが福来茶で、生姜で作ったジュレの掛かったリンゴが添えられていた。
 隠岐に自するクロモジを島では「ふくぎ」と呼び、昔から胃腸を整える健康茶として愛飲されてきたとのこと。
 福来茶はクロモジ(黒文字)の枝を乾燥させてつくられたお茶で、爽やかな香りで口元をすっきりさせてくれる美味しいお茶であった。
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 クロモジの仲間は、北米に数種ある他は、東南アジアから東アジアにかけて100種ばかりが生育している。
 黒文字の名は若枝の表面の斑紋を文字に見立てたのが由来といわれる。 
 クロモジの樹皮には独特の芳香のある精油成分が含まれることで、皮をつけたままの爪楊枝を高級爪楊枝として、和菓子や料亭で重用してきた。この精油成分には殺菌効果もあり衛生的にも良い。なお、通常の市販の爪楊枝は、成長が早く、利用価値の少ないシラカバなどから作られている。

 玉造温泉は日本で初めて美肌温泉と記された温泉で、泉質はナトリウム・カルシウムを含む硫酸塩・塩化物泉で弱アルカリ性の高温泉である。
 昨夜来の雨がまだ止みそうにもないが、車窓から玉湯川に沿う満開のサクラ並木を見ながら、玉造湯神社に向かった。ここにはパワースポットとしても有名な「願い石」が奉られている。
 その隣に、清巌寺があって、そこの「おしろい地蔵」が話題になっている。
境内の奥の祠におしろい地蔵が祀られていて、その前の引き出しに、おしろいが用意されていた。それを使って、美しくなりたいところと同じ場所にお化粧をすることになっている。今は、美人の湯・玉造温泉の女性に人気のスポットだそうだ。そうして周りを見渡せば、若い女性でいっぱいだった。
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 温泉にゆったりの後は、松江城、小泉八雲資料館を見て、八雲庵で出雲そばを食し、水木しげる館を廻ってのあわただしい帰路となった。

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