スーパーしょうが (104)

 出演した8月24日のNHK「ためしてガッテン(ウルトラしょうが)」の放映後、多くの方からメールやお電話をいただいたり、行く先々でお会いした方から「テレビみましたよ」とお声がかかったりで、テレビメディアの影響のすごさに驚いています。一方、雑誌社からの記事の依頼やしょうが関連の方からの講演依頼があり、しょうがブームはまだ少し続きそうです。
 そんな中、健康雑誌「壮快」の編集者から、12月号に「しょうが特集」を組むので協力をしてほしいとの依頼があり、ゴーストライターとともに取材を受けました。
 元原稿が送られてきて、加筆訂正をしたものを送り返しそれが記事となり、10月16日発刊号に掲載されました。
驚いたことに、今回の「乾燥しょうが」は「ウルトラしょうが」から「スーパーしょうが」に変身していました。ウルトラマンからスーパーマンへと、向かうところ敵はありません。

 それはさておき、これらの報道は、乾燥したしょうが(乾姜)の体を温める作用は生のしょうが(生姜)に比べて大きいことが論旨の中心になっています。
 このこととは別に、しょうがは品種の違いや収穫時期によって、成分や作用に違いがあることも重要なことです。
 まず、しょうがの品種ですが、大きく分けて、大しょうが、中しょうが、小しょうがに分類することができます。
 一般に市場に出回っているしょうがは、大しょうが系が大半を占めています。繊維が少なく、辛味がそれほどきつくないみずみずしい食感のしょうがです。
 それに比べて、小しょうがは繊維が多く、辛味が強いしょうがです。ブームになっている金時しょうがは、この小しょうが系のしょうがです。この小しょうが系のしょうがには、体を温める作用のあるジンゲロール以外に、大しょうがにはないジテルペンが含有されています。

 体内のコレステロール量は、コレステロールを多く含む食物の摂取と、体内での生合成、排泄のバランスに左右されますが、中でも合成によるコレステロール量が一番多く関与しています。
 そして、このコレステロール生合成を抑える働きが小しょうが中のジテルペンにあることを初めて確認しました。既に特許がなくなりましたが、世界中で大量に使われています抗コレステロール剤のプラバスタチン、ロバスタチンと構造式が似ていることから、天然物からの抗コレステロール剤として期待が持てる成分と考えています。

 しょうがは4月ごろに種芋を植え、8月末から急速に大きくなり、10月から12月頃に収穫します。そして、辛味成分のジンゲロールやジテルペン成分は徐々に含量を増し、収穫時期の10月から12月に最大になります。さらに、掘り起こしたしょうがの2月頃の成分含量には変化はありません。

 しょうがには、体を温める作用のほかに、咳、嘔吐、しゃっくり、痛みや下痢を止める作用もあります。そして、体内のコレステロールをコントロールすることも分かってきました。
 しょうがへの探求はまだ緒についたばかりだと思っています。

 
 
 

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