中国のビール事情 (97)

 6月の上旬、日中の原薬受け入れに関する取決め事項締結のための意見交換会を行うために上海へ行ってきました。大勢の入場者で賑わう万博会場を眼の片隅にも入れず、慌ただしい3日間の滞在でした。
 その一回の食事を、点心のおいしい中華料理店で摂ることになり、いくつかの点心を注文し、ビールもということになりました。中国ビールは「青島(チンタオ)」がよいとのことで、乾杯をしたのですが、何か物足りなさがありました。
 もしかしてアルコール度数が低いのではないかと、ラベルを見ますと、4.3%と書かれています。5%以上の日本のビールを飲みなれているものには少し味気ないものでした。
 そのとき、連れのものが「3.7%なら薄いはずだ」といったのでびっくりしました。同じ「青島ビール」を注文し、度数が違うのは、いくら中国でも納得がいきません。このことはどちらかが偽物か、どちらも偽物ということになります。
(写真をダブルクリックして拡大してください。中央部左側に度数記載があります。)
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 それはそれとして、中国でも産されている「アサヒスーパードライ」を注文し、口直し(喉直し)を図ったのですが、やはり3.7%と味の違うビールでした。

 7月の上旬、薬の調査に黒竜江省海林市へ行ってきました。市当局の関係者から、毎日連チャンの歓待を受け、乾杯!乾杯!で何度もビールを飲み干しました。この地で出されたビールは「雪華ビール」といい、度数を見ますと、3.7%と書かれていました。
 今から27年前、黒竜江省へ来た時に飲んだのは「太陽島ビール」だったことを思い出し、中国の人にその話をしましたところ、「太陽島ビール」は、その後、雪華グループ企業に吸収されて、「雪華ビール」になったとのことでした。
 実は、当時15名の生薬学術調査団で行ったのですが、この「太陽島ビール」を飲んだほとんどの人が下痢を起こしたことはいまだに記憶の新しいところです。
 現在、中国でのビールのシェアは、「雪華ビール」が「青島ビール」を抜いて25%と大いに売れているそうです。
 中国での過酷な接待を切り抜けて胃腸も無事に帰国しましたが、その次の日から5日間、正露丸も効かない状態が続きました。やはり、あの「太陽島ビール」の怨霊に祟られたのでしょうか。それとも、単なる飲みすぎだったのでしょうか。

 数日経って、ある中国通の人から、中国ビールの情報を得ました。中国ではビールの度数を3.7%に抑えているそうです。従って、4.3%のビールは偽物ということになります。ビールの本物には、®の商標登録マークがわからないほど小さく表示されているそうです。
 高層ビルが林立し、高級車が行き交い、オリンピックや万博といった国際イベントを実施し、眠れる獅子から躍動を始めた今になっても、影に見るものの中には、まだまだこれからというものが多い気がいたします。

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